どうもモケリンです。
久しぶりの更新♪
しかし何ですね、更新していないときのほうが100倍ぐらいアクセス数がアップするのは、更新しないことの励みになりますね。
訪れてくださる方がいるだけで、私は救われております。
さて今日は、『ケーキの切れない非行少年たち』の話。
見えている世界が違う
著者が関わってきた「非行少年たち」は、ケーキを3等分する図を書くことが出来ない。
イラストをマネして書くということも難しい。
知的障害、精神障害、発達障害などを抱えた「非行少年たち」は、「見る力」が弱いようです。
さらに「聞く力」も弱いため、話がすんなり頭に入っていかない。
目も見えていて、耳も聞こえていて、会話もできる。
けれど一般的な人たちとは見えている世界が違うので、一緒に暮らしていく中で問題が発生してしまうようでした。
脳の特性だと理解する
私には障害を抱えた子どもがいます。
そして障害児たちと関わる仕事もしてきました。
この本を読んでより強く思いますが、障害を抱える人たちにとって、障害のない人が多く暮らしているこの世界は、かなり生きづらいと思います。
今は昔に比べたら、個人を尊重する時代になったのかもしれないけれど、まだまだ「右にならえ」が強いと思っています。
障害を抱える人たちは、
「努力しないから出来ない」
のではないということ。
個人の特性だと理解すること。
障害を抱えていない人が理解するのは、まずそこだろうと思います。
見えない障害は理解しにくい
我が子は車椅子に乗っています。
そのため、初めて会う人にも「障害があるんだな」と、分かってもらえます。
一般的な人とは、はっきりとした違いがあることで、当初は戸惑いもあった私。
けれど今では「見える障害」だからこそ、多くの人に支援してもらえている事実に感謝しています。
『ケーキの切れない非行少年たち』の中で登場する人たちは、「見えない障害」を抱えている人たち。
見た目で障害のあるなしが判別できないので、困っているのか、助けが必要なのかが分からない。
分からないということは、理解されにくいということ。
理解されないと、間違った方向に進んでしまう可能性が大きい。
そうならないためにも『ケーキの切れない非行少年たち』では、「コグトレ」が紹介されています。
学校の朝の時間に5分やるだけでも、効果があるらしいです。
私も子どもの認知能力には困っていたので、「コグトレ」を実践してみようと思っています。
最後に
「見える障害」「見えない障害」どちらにしても、困っていて助けが必要なのは、本人よりも、周りの大人だと思います。
どうやってサポートすればいいのか。
それを知りたいのは本人以上に、親や周囲の大人たちだと思う。
だから専門家に相談するのは大事。
ただ、相談したからといって、すべてが解決できるわけじゃない。
とにかく試行錯誤しながら、本人と付き合っていくしかないんですよね。
どれだけ良いと言われていることでも、我が子に合うとは限らない。
「これでいいのだろうか?」
「本当にこの子のためになるのだろうか?」
など、親は毎日悩むもの。
障害のあるなしにかかわらず、「親である」というだけで悩みは尽きませんからね、ちょっとゆったり構えたいのが本音。
でも出来ないのが現実。
何があってもドンっと構えられる母ちゃんになりたいですな。