どうもモケリン@mokerin1です
本日はコチラの本のお話です↓
以前コチラの記事でも紹介しました↓
〈子育て中のお母さんにオススメの本〉として紹介されていたので、手に取ってみました。
重い障害を持って生まれたクシュラという女性のお話です。
※本来は“クシュラさん”と表記すべきかもしれませんが、本の中では幼い女の子なので、“クシュラ”と書かせてもらいました。
【大きな力を持つのは絵本?】
本のあらすじはコチラです↓
これは、複雑な重い障害をもって生まれたクシュラという女の子の“生”のたたかいの記録であり、その成長にかかわった数多くの絵本の物語です。生後四か月から、母親がはじめた絵本の読み聞かせによって、クシュラは、豊かな言葉を知り、広い世界へ入っていきます―。子どもの人生に、本がいかに大きな力をもつかを実証して、深い感動とともに長く読み続けられてきた本の普及版。
染色体検査で異常があり、重い障害を持って生まれたクシュラ。
手が上手く使えず、目の焦点もあわせることが難しい。
睡眠もうまく取れずに、いつも泣いている…。
そんなクシュラに、絵本の読み聞かせをしようと思った母・パトリシアさんが、とにかく凄いです!!
クシュラが理解できているかどうかは問題じゃない。
眠ることがなかなか難しい子どもと、長い一日を過ごす一つの方法としてたどり着いたのが絵本だったというだけ。
『クシュラの奇跡』の中では上記のように書かれていたけど、両親はクシュラに対して、相当な試行錯誤があったと思うんですよね。
そして『クシュラの奇跡』の紹介文に
「子どもの人生に、本がいかに大きな力をもつかを実証して」
と、書いてあるけど、『クシュラの奇跡』を読んで感じたのは、本の力というより、
「周りの大人がスゴイ」
という、語彙力のない感想でした。
【とにかく母がスゴイ!!】
絵本の力でクシュラは成長しているように書かれているんですけど、これは読み聞かせをしていた母・パトリシアさんが凄いと思うんですよね。
タイトルに「140冊の絵本との日々」って書いてあるけど、同じ本を延々と読むこともあっただろうし、トータルしたら何冊読んだことか…。
根気よくクシュラに対応していたパトリシアさんが凄い。
我が子が障害を持っている事実も受け止め、対応の仕方にも心を砕いて、一生懸命に育てる…。
これが「母親」なんだ・・って思いました。
自分を押し付けるのではなく、事実を事実として認める。
そして子どもにとって、何が一番必要なのかを見極めていく。
絵本で成長していったように見えるクシュラだけど、お母さんの献身的な愛情で成長したように思いました。
私も障害児を育ててるけど、まず子どもに障害があることを認めるところからつまずいて(多くの親御さんが辿るらしいけど)、子どもに何が必要でどうしてやったらいいのかは、専門家の意見を鵜呑みにしてます。
でもパトリシアさんは、専門家の意見を鵜呑みにするのではなく、母の勘というか、母として出来ることもちゃんと考えてるんですよね。
人としての器が大きい。
完敗です。
【まとめ『クシュラの奇跡』の感想】
とっても思うことはたくさんあった本だったんですけどね、
- 偉大な母・パトリシアさん
- 重いと言われるクシュラの障害が重いと思えない
という上記の理由で、なかなかしんどい読書になりました。
入退院を繰り返したり、手を使うが下手だったりはあっても、歩けるし、喋れるし、本を自分でも読めるし‥。
どうしてもクシュラの障害がそこまで重たいものに感じなかったんですよね。 出来ることたくさんあるじゃん!って思ってしまいました。
ダメと思いつつも、どうしても我が子とクシュラを比べてしまうんですよね~。(他の子と我が子を比べるのは、一番やったらダメなやつ)
冷静な目で見ているつもりだったんだけど、「重い障害」という括りに疑問を抱いてしまいました。
しんどい読書にはなったんだけど、絵本は大切だってことは感じました。
我が家でも毎晩、寝る前は絵本の読み聞かせをしているんですが、疲れている夜は、
「読み聞かせをすることで、何になるの?」
と荒んだ気持ちにもなるんですよ。
それでもね、絵本を通して文字を覚えたり、マナーだったり、自然のことだったり、そういうことを学んでいく、子どもたちの姿を見ると、クシュラのように絵本は大事なんだなって思いました。
絵本の大切さを知りたいかたは、手に取ってみてください。
リンクは一応貼るけれど、図書館で借りるのがオススメ←