どうもモケリンです
本日はコチラの本の紹介です↓
先日結婚されたばかりの山里亮太さんの本です。
『天才はあきらめた』では、山里さんが体験した、お笑いの世界での苦悩がこれでもか!と書かれています。
この山里さんの苦悩と葛藤が、生きる上で勉強になることもあったので、ちょっとまとめてみました。
【母親の全肯定に学ぶ】
山里さんのお母さんは、山里さんが小さい頃から山里さんを褒めていたそうです。
- 学校で怒られる山里さんを見て、
「反省してる感じ出すのうまいねぇ」
と褒める。
- 子供の頃に肥満児だった山里さんが、デパートで試着した服が入らなかった時、
「あんたすごいねぇ!洋服屋さんが一番大きいと思ってるよりも大きいんだって!すごいねぇ!」
と言ったり。
- 学校の先生から嘘つきだと言われた時も、
「聞かれてすぐに何か言えるって、しかも作って言えるってすごいねぇ」
と、息子を褒めて先生を呆れさせたり…。
そこは褒めるところなのか?と思うところでも、プラスの言葉に変換する能力、これは母親として見習いたいところ。
日本の母親は謙遜する生き物だから、我が子の出来ないところばかりに目を向けてしまいがちだけど、それだと子どもも親も辛くなるばかり。
我が子の出来ないところでも、ポジティブに受け止めて対応する。
そんな山里さんのお母さんの受け答えは、日本の多くのお母さんがやってみたらいいんじゃないかと思います。
我が子を無条件で褒めれるのは、親だけだから。
私も、いつも子どもに怒ってばかりだけど、怒ったからといって改善されることって少ないんですよ。
なので、子どもたちを全肯定していったら、一体どうなるのかを実験してみたいと思います!
【怒りは立ち往生しているだけ】
山里さんは、今までに数人の相方と組んで漫才をやってきたようですが、どの相手にも自分のほうが上だと思って接しています。
- 自分だけが努力している。
- 相手を無能だと思っている。
- そして結局、相方に嫌がられる。
といった過去があったそう。
この経験から、山里さんは過去の自分に対して、
「人を怒っているときは、ストイックに努力していて自分の力もついていて、成功への階段を猛烈に走っている気分になれているだろう? しかしそれは全くの幻想で、自分は本当は立ち往生しているのに、後ろをついてきてくれている仲間を下にどんどん落としていくことでできた距離を、自分が昇っていると勘違いしているだけ」『天才はあきらめた』より引用
と、諭しています。
これは、怒りっぽい私には耳に痛い言葉でした。
人との間に「上下関係」があると思っているから、こういう発想になるんてすよね。
自分のほうが相手よりも優れていると思っている。
だから相手の些細なことでも気になって、相手をどんどん責めるようになる。
自分は努力している。
自分だけが頑張っている。
その感情だけで、相方に非情になれる山里さん。
その結果、相方たちは去っていき一人になる山里さんを見ていると、怒りは人を遠ざけるということが、恐ろしいほど分かりました。
すぐに怒りに支配されてしまう私だけど、怒りで生まれるのは、人との断絶だけだと学んだので、気をつけたいと思います。
【自信銀行で自信を貯金する】
山里さんは、どんなことでも「お笑い芸人になるために」という意味付けをして、メモを取っていたそうです。
お笑いとは関係ない映画を見ても、気に言った言葉をメモ、その言葉をどこで使ったら面白いかをメモする。
極端に関係ないことでも、芸のために何でも結び付けてみる。
ここで重要なのは、やみくもにこじつけるのではなく、納得させるこじつけと、成果を手にすること。
こうして自分の行動を目的に結び付けて、自分を褒める。
この繰り返しで、自分銀行・山里支店に貯金しているそうです。
これは自分に自信のない人が、実践するととっても良さそうですよね。
どんなことが人生の役に立つかは分からないので、とにかく何でもメモする姿勢は見習いたい。
そして少しずつでも自信の貯金を増やしていくと、自分が落ち込んだ時に威力を発揮するそうです。
「自分ってダメなやつ」と悩むのは時間の無駄。
その時間の無駄を避けるためにも、自分銀行に自信を貯金して、自信がなくなりそうになったら少しずつ使う。
こうして悩む時間を減らし、作業する時間を増やすことで、さらに自分の自信へと繋がるという山里さんのルール、是非やってみたいと思います!
【まとめ『天才はあきらめた』の感想】
山里さんの結婚のニュースと共に、相方の山崎静代さんが山里さんのことを、「人間のクズ」と言ってたらしいと聞いて、すごいネタだな~と思ってたんですよ。
しかし『天才はあきらめた』を読んだら、ネタでも何でもなく、山里さんが「クズ」というのは事実だと分かりました。
相方を下等な生き物のように扱うところ、しずちゃんへの嫉妬など、人としてどうかと思うところも、きちんと書かれている『天才はあきらめた』は、努力することの大切さはもちろんのこと、読み物としても面白かったです。
人への憎しみをバネにして這い上がる山里さんの姿は、「天才」と言えるのか謎ですが、「奇才」ではあるように思います。
ここまで人を憎めること、そしてそれを隠さずに言えるところ、そして結果を出せる人であるということ。
持って生まれた性質ではなくても、日々の行動で「天才」にも「奇才」にもなれると思わせてくれる『天才はあきらめた』。
自分の道が分からなくなったと感じている人、
仕事に悩んでいる人、
自分の評価の低さを気にしている人、
そんな人たちに読んでほしい本でした。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。